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仮説を立てることのすすめ

僕はいろいろ仮説を立てるのが好きです。

泳ぐときのフォームについての仮説を常々立てて、それをトレーナー/理学療法士の先生に話して、それが解剖学や生理学の見地から道理に合うかを確認してもらったりするのが楽しいんですよね。

また、この歳になって本気で現役の大会にて結果を出したい時は、やっぱり仮説を立てて、それに基づいて望む結果を出すのに必要なタイム等を考えながら、出場する大会をどれにするかの決定をします。

例えば6月に出場したジャパンオープンですが、あまり細かくは書きませんけれど、本当は最初4月の日本選手権にも出場するかを考えたんですよ。

でも、日本選手権では予選決勝方式が取られ50m平泳ぎでは準決勝がなく、予選でベスト8でないと2回泳ぐことができないことが要項を見て分かった時点で、、

有力選手の2009年のタイムから使用水着の変更に起因する一般的なタイムの落ちを2月のジャパンオープン時からある程度想定し、ベスト8に残るためのタイムを予想しました。

その予想タイムに対して2月のジャパンオープンでの自身のタイムや、普段の練習量と2月の大会からの練習できる時間、これまでのテーパーとシェービングをした時のタイムの向上を考えて、ベスト8には入れないと判断して出場を回避したんですよね。

みんなには仕事で忙しいから出場できないって言ってたんですが…(笑)

福岡在住で上京にかかる費用を考えたら、午前中50m1発泳いで終わりになってしまうのはあまり望ましくないんです。

逆に6月のジャパンオープンは、2月の大会から4カ月あり、また現役選手にとって4月の日本選手権でピークに持ってきた後、オフを取って、その後夏場の大会に向けての泳ぎ込みを行うと考えた場合に、6月にあるジャパンオープンで結果を残そうとする選手は限定されるだろうと考え、ベスト8とベスト16に残るタイムを諸条件の中から予想して、

また、自分の練習量や過去のタイムなどに、一掻き人蹴り前のキックが可能になったり、飛び込みの台に角度が付き、後部のプラットフォームが設置されたことを踏まえて、週2~4回の練習スケジュールや体調に無理なく準備しても、7割程度の確率で予想したベスト16のタイムでは泳げるだろうという計算が成り立った上で出場を決定しました。

結果ジャパンオープンでは予選11位となり、午後のB決勝で泳ぐことができました。

実は決勝ラインを28秒6と予想していて、上手くいけばその辺のタイムは出せると考えたのですが、その2週間ほど前にテストとして出場した西日本年齢別で、思ったより遅いタイムで泳いでしまったので、泳ぎの修正をしたりして、いざジャパンオープンに来てしまうと悪かったレースが頭をかすめて、前半の25で力み過ぎたんです。結局それが後半の伸びを欠く要因になって、28.82というタイムになったんです。

もちろん西日本年齢別に出ていなければ修正をかけられず、結果はもっと悪かったと思います。

・・・っと、なぜこんな話をしてるかっていうとですね、

現役選手の大会を観に行った際に、僕よりも歳の若いコーチと立ち話になったのですが、そこで彼が「今井さん、そういえばジャパンオープンB決勝に残っちゃったじゃないですか~!」って言ったので、僕は、「うん、計算通り。」って答えたんです。すると彼が驚いた顔で「え~!?」って言ったんです。

僕は別に格好付けてるわけでも何でもなくて、もともと最低でも2回レースをするというのを目標にして、目標達成までのプロセスを僕なりに計算していたから、計算通りと言ったまでだったんですが、彼がどう受け取ったのかは分かりません。

ただ、彼が驚いたことに驚きましたよ。彼がコーチをしている選手にも日本選手権に出るレベルの子がいるのですが、所属選手と目標設定や準備作業を行ってないのかなっと疑問に思いました。

成長過程で日本選手権やジャパンオープンに参加している中で、1回目よりも2回目と、出場していく中で年々相対的な順位を上げていく気持ちで取り組まないと進歩がないし、明確な目標設定とそれまでのプロセスを、ある程度作成していれば、確実にそうならないにしても、そうなるための確率を上げることができるのではないでしょうか。

中学生や高校生の段階で国内最高峰の大会の標準を切って参加できることは素晴らしいと思いますが、選手としての価値を高めたければ、ただ出場して予選落ちを繰り返しているのでは前進できないですし、スイマーとしての将来を切り開くことはできない。大会での目標をはっきり持つことと、大会に臨むまでの周到な準備を行って然りだと思います。

大きな夢を持つことは大切だと先日書きましたが、大きな夢を夢のまま終わらせないためにも、夢を叶えられる位置に自分を近づけるために、何して良いのか分からないのであれば、まず目標達成のための仮説を立てることをオススメします。


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コメント

とても勉強になる記事を読ませていただき、
マスターズの世界新の時もそういう仮説が出来ていて出すべくして出した記録だったのですね。
僕の場合はやはり何も考えて無く、前半からとばして、後半ガタ落ちになるケースばかりです。
しっかりdes練習してペース配分を考えてレース
出来るように経験を積んで行こうと思っています。

投稿: トオル | 2010年9月 7日 (火) 20時03分

トオルさん、

記録を出したいレースを決定する際に、大会までの時間などから逆算してある程度記録を出せる所まで
準備をしてます。8月にマスターズの世界記録を出した際も事前準備をして自信を持って泳ぎました。
本気で記録を出したい時は、どうしたら出せるかという仮説を立てて、実行し、確実に出せると自信を持ちたいですね。

投稿: 今井亮介 | 2010年9月 7日 (火) 20時55分

こんにちは~

私はそのようなモノの考え方・組み立て方をする今井君だからお付き合いをさせていただいております!

そしてそのような取り組み方を、私は「トラタヌ」と表現させていただいております~(笑)

夢は誰でも持てます・・・
でも、夢はしょせん夢であって、目標とは違います!
しかし、往々にして夢と目標をいっしょにしてしまっている選手が多いです。

夢(DREAM)は「出来たらいいな~」であって、目標(GOAL)は到達点・・・
その到達点がぼやけていたらたどり着けませんよね~!

例えば・・
100mで何秒で泳ぎたいというタイムはあっても、じゃあその時の50mのラップ(25mのラップ)はと聞いても考えていない選手だったら、その大半は夢で終わってしましますよね!

そんな事もありまして、私のコンセプトが「スポーツ脳」なんです・・・
頭を使って(クレバーに)泳ぐ(スポーツする)!ってことです。

長々ととりとめのないコメントで失礼しました~(汗)

今井君のこの記事を題材に私のブログに使わせていただきますねv

投稿: tets | 2010年9月 8日 (水) 16時56分

tetsさん、

ありがとうございます!tetsさんにそう言っていただけると非常に嬉しいです!!

夢を実現するために残された時間や、必要な作業をイメージできないと、設計図のないままに家を建てようとするような、極めて危険かつ非効率的な時間の費やし方をしてまうんですよね。

シーズンオフに入っていく時期でもあるので、ここで指導者と競技者の双方が来シーズンまでのプロセスを真剣に考える必要があります。

tetsさんのブログでの、僕の問題提起に対する切り口を楽しみにしてますね!

投稿: 今井亮介 | 2010年9月 8日 (水) 20時33分

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